ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 内装リペア後編 

前回の前編ではレザーシートの変色や深いひび割れをリペアしました。

施工後の運転席

後編ではハンドル、ホーンパッドの色褪せを補色リペアする施工のご紹介です。

ジャガーのコンバチでは過去にも同じ症状のリペアを行いました。

オープンカーなので、日に当たるから色褪せするのかもしれません。

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ステアリングレザーやウッドは目立つ損傷がありません。

ホーンパッドだけが色褪せていて残念!

素材はピグメントレザーの本革なので同じように塗装で補色すれば綺麗になるはずです。

大まかな養生をしてクリーニング。

ステアリングホイールの皮脂汚れも落として革の状態を見極めます。

塗料を調合して作ります。

シートと同系色ですが、同じ色ではなく少し濃いベージュ系なので要注意。

グレージュな感じです。

脱脂後にマスキングして厳重な養生をします。

それから密着性テスト、塗装工程に入ります。

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塗装範囲はホーンパッドのみです、リペアは最小限にとどめても違和感なく仕上がります。

ハンドル周りや運転席が綺麗だと印象はかなり違って見えますね(*^-^*)

社長にご確認いただき終了です。

次のオーナーさんのもとに旅立っていきます。

ステアリングの補修例はこちらをご参照ください。

本革ステアリングは多少の痛みであれば修理が可能です。

本日はタグホイヤー モナコ

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 内装リペア前編

いつものジャガー屋さんからご依頼です。

X100系。

XKRコンバーチブル。

なかなか大変そうな内容です。

なので、今回は前編としてシートリペアをご紹介。

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とにかく目立つのは謎の変色と深いひび割れ!

緑色!

それも過去にリペアされた跡がはっきりと確認。

直接の変色原因が過去のリペアなのか?は定かではありませんが、何とかしなければいけません。

まずは汚れを落として再確認。

次に変色した塗料を溶剤で溶かしながら落としていきます。

簡単には落とせないので大変・・・

それから革のひび割れをなだらかにするのにサンディング。

コンマ数ミリ削り落とす作業。

レザーパテを数回に分けて入れつつ、番手を変えながらサンディング。

変色は背もたれサポート部分でしたが、座面の革も硬化していたので表層を削ってパテを入れました。

脱脂したり、マスキングしたり、ピーリングテストしたり、一通り準備してから塗装工程に入ります。

ステッチにはなるべく塗料が付着しないようにして、ダブルステッチの間も劣化しているので色を差していきます。

ようやく完成。

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本来の色に塗装して出来上がり。

見違えるように復活。

翌日は、ハンドルのホーンパッドをリペア予定。

レザーシートのリペア施工例はこちらをご参照ください。

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 内装修理(後編) ステアリングリペア他

前回の続き。

ジャガー屋さんからの依頼でX100の本革内装を修理しています。

シート以外では、センターコンソールの一部が破れています。

また、アームレストも剥げており、ステアリングも経年劣化が見られます。

アームレストとステアリングはシート表皮と同様、本革のピグメントレザーなのですが、破れているセンターコンソールはシンセティックレザーです。

従って修理方法も若干かわります。

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屋外施工なので暗くなると作業できません。

パテ乾燥中に、色調調整をしたり、塗料乾燥中にマスキングしたり。

作業を並行しながら、超スピードで進めていきます!

休憩しないと集中力が切れてしまいます。視界も狭くなってしまうので良くありません。

一服しながら、少し引いて見ると全体のバランスも良好に。

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無事に終了。

写真によってはステアリングが濃い色に見えますが影になっているための錯覚です。

ベージュ系の色は、日差しの当たるところと影のところでは大きく見え方が変わります。

また、フロントガラスのグリーン色に透かされて見え方が変わるので気を付けなければなりません。

ジャガーのレザーリペアは、ディーラーさんやジャガー屋さん、一般ユーザーの方、等かなり施工実績が多いので安心してお任せください。

自動車内装の修理、特に本革インテリア リペアについてはこちらをご参照ください。

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 本革内装修理(前編)・レザーシートリペア

いつものジャガー屋さんからご依頼です。

お車は、XKRコンバチ(X100)。

修理内容盛り沢山なので1日では終わりません。

今日は前編。

レザーシートリペア編。

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運転席は、まあまあのヤレ具合。

助手席は軽度の損傷。

頑張って綺麗にしていきましょう!

クリーニング。

下地処理。

助手席は座面だけにします。

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続いて助手席。

暗くなってきたので終了します。

自動車内装用 レザーの種類・お手入れ方法に関してはこちらをご参照ください。

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) レザーシートリペア 後編(深いひび割れを再施工) 東京・杉並 輸入車内装修理専門店 なるほ堂

ジャガー専門店のX100

昨日、下地をサンディングする工程までは終わりました。

ここからは残った皴やヒビを細かく削ったり埋めたりしていきます。

レザーパテを入れて整えます

薄く薄くレザーパテを入れて整えます。

均すようにサンディング

事前に調合作成しておいた塗料で仕上げていきます。

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3mm以上はある深いヒビ

硬化した塗膜が革の柔軟性に耐え切れず割れています、まるで干ばつ地帯の大地のように反り返っていますね。

(after)

見違えるように復活(*^^*)

最もダメージの大きかった背もたれのサイドサポート

(before)

施工前の座面

(after)

綺麗になりました。

同じ角度で撮影したいるので、違いがよく分かるのではないでしょうか?

指で押しても自然な皴の出方

社長には、毎回、施工方法や範囲などを全てお任せいただいているので仕事がやりやすい環境です。

今回は特殊なケースなので2日間の時間をもらい作業しました。

逆に、信頼にお応えするべく丁寧な作業を行っています。

基本的に、私の施工は、仕上がりや耐久性、お客様の考えを重視します、単に「早い‣安い・上手い」といった耳障りのいい事は決して言いません。

安さや早さだけをお求めなら他社様にご相談される事をお勧めしております。

お客様の使い方(毎日乗るのか?年に数回なのか?1人で運転席にしか乗らないのか?家族で乗るのか?)や今後の考え(コレクションとして保管?最低10年は維持したい?次の車検まで?)

ヒアリングした上で最適な内容をご提案しています。

先ずはお気軽にご相談ください。

無事に終了して撤収。

                                                                                                                                                今日は、モナコでした。

ジャガー XKRコンバチ(X100) レザーシートリペア 前編(ひび割れ、剥がれ) 東京・杉並 輸入車内装修理専門店 なるほ堂

いつものジャガー専門店様からご依頼です。

お車は、ジャガー XKRコンバーチブル(X100)。

(before)

全体的な汚れとひび割れのようです。

背もたれはコンソール側(内側)もひび割れ
かなり深いひび割れ

何だか嫌な予感が(;^ω^)

 クリーニング後に再確認する必要がありそうです。

座面も広範囲のひび割れ
座面ドア側も深いひび割れ
普通はなかなか見られない所まで

座面も広範囲なひび割れ。

全体的な汚れを落としていきます。

原因判明!

原因判明しました!

広範囲なリペア痕(補修痕)が更なる悪化を招いていました。

皺の出方も違います。

下地処理が中途半端なため、再塗装の膜が厚くなり深いひび割れを引き起こしています。

この状態を綺麗にリペアするには、一度本来の下地(革の銀面まで)まで溶かし落とすか削り落とすしかありません。

異常に深いひび割れ!

塗料自体もレザー用なのか?怪しい感じです。

革の柔軟性に対応可能な柔らかく追従する塗料である必要があります。

通常のリペア施工では傷んだヶ所のみの部分施工ですが、再塗装されている広範囲をやり直す事になります(-_-;)

溶かしきる事が難しい範囲なのでサンディングしていきます。

本来の皴が出てきました
革素材もだいぶ油分水分が抜けてボソボソしています
硬くなった塗膜を削り落としました

硬化した塗膜を削り落とすと指で押しても皴はでません。

残念ながら今日は時間切れ、翌日に持ち越し。

無理に終わらせてクオリティーを落とすよりも時間を掛けて確実な仕上がりにする事にしました。

ジャガー XKRコンバチ(X100) レザーシート、センターコンソールリペア(汚れ、皴、ヒビ割れ) 東京・杉並 輸入車内装修理専門店 なるほ堂

いつものジャガー屋さんからご依頼です。

お車は、ジャガー XKRコンバーチブル(X100)。

レザーシートとセンターコンソールの肘掛部分のリペアを行います。

(before)

センターコンソールの肘掛部分は汚れて変色しています。

全体的な汚れ、座面のひび割れ。

背もたれも汚れと部分的な擦れやひび割れ。

明るいグレー系なので、先にきっちり汚れを落とす必要があります。

クリーニング中でも上下でこの違い!

汚れを落とすと見えてくるものがあります。

座面のセンターブロック、丁度お尻の位置はパンチングレザーなのですが皴が深くなっており目立ちます。

塗料を調合して作ります。

下地処理中。

範囲も広く時間が掛かる内容。

(after)

コンソールは終了。

座面もOK。

ひび割れもケアしました。

パンチングレザーの皴も浅くして目立たなくなりました。

背もたれも終了。

擦れも補修。

すっかり暗くなってしまいましたが、社長にご確認いただき無事終了。

いい感じに仕上がりました。

 

 

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 本革レザーシートリペア修理(擦れ、ひび割れ、クリーニング) 東京・杉並 輸入車内装修理専門店 なるほ堂

東京都東村山市のジャガー専門店様からご依頼です。

今年に入って新規お取引を開始させて頂きました。

専門性の高い内装業者を探されていたようで、当店にお問い合わせがあり社長とお会いしました、その流れで早速修理依頼をいただき出張施工となりました。

 

お車は、ジャガー XKRコンバーチブル(X100)。

運転席のレザーシートをクリーニング&リペアします。

(before)

近くで確認。

座面はひび割れ。

サイドサポートは擦れています。

ヘッドレストまで汚れています。

先ずはクリーニング。

全然違いますね。

座面も半分ほど汚れが落ちました。

綺麗になりました。

下地を整えていきます。

必要なところはレザーパテを充填。

塗料を調合作成。

ひび割れも徐々に目立たなくなってきました。

塗装工程を経て仕上がります。

(after)

ひび割れを消して深い皴は残しています、自然な仕上がりでいい感じ。

ガサガサ状態の擦れも滑らかになりました。

1脚丸ごとクリーニング&リペアを行いました。

これから新しいオーナー様のところに旅立っていくそうです。

社長にご確認いただき終了。

 

 

本日は、ルミノールマリーナ PAM177