横浜市の専門店様からご依頼です。
お車は、アストンマーチン DBSヴォランテ。
レザーシートリペアを行います。
(before)
販売が決まっている車両のようです。
全体的には程度良好なのですが、それゆえ所々の傷が気になってきますね。
新オーナーさんのリクエストでリペア依頼となったそうです。
傷の種類としては、擦れ傷、引っ搔き傷の2種類です。
ステッチは白なので要注意。
クリーニング後に、傷の深さや表面の状態を確認して最適な方法を考えます。
今回は、背もたれサイドサポートの傷は、深い引っ搔き傷と浅い擦れ傷とが混在しています。
深い引っ搔き傷のみピンポイントでレザーパテを使用し、擦れ傷はなじませるようにしました。
【レザーシートよもやま話】
因みにレザーは天然物ですから、1脚のシートの中に色んな表情が見られることもあります。元から多少の傷や皴、シボ感が違うヶ所があったり。
また、1枚の革で作ってはいないので、分割されているピースによっても表情が違っていたりします。
スムースレザーの車両用では、牛さんの血管や虫刺され跡も見られますよ、手作り感が微笑ましい(^^♪
個人的には、靴や鞄同様に味わいがあって好きですが、工業製品目線としてみる方には品質が悪いと感じられるのかも知れません。
気にされる方、均一な表皮じゃなきゃ嫌だ!って人は、SUV車に多く見られるようなシボのハッキリしたレザーシートがお勧めです。
加工により均一なシボが再現されています。
アストンマーチンは、あっさり加工系のスムースレザーが多いメーカーですね。
クラフトマンシップを重んじるからか、レザーシートでも個体差がある印象です。(良し悪しではありません)
皆さんも、レザー内装の車に乗っているのなら、革の表情を観察してみると、何か面白い発見があるかもしれませんよ(#^^#)
塗料を調合作成して、下地処理が済んだら密着性も確認します。
全てOKなら塗装工程。
(after)
終了後は、社長にご確認いただき撤収。
きっと新オーナーさんにも喜んでいただける事でしょう。
ご依頼後は、気分一新!今まで以上に愛着が増すよう、お手伝いさせていただきます!
当店では、希少車、高級車、限定車、など普段接する機会が少ない車両の修理も数多くお受けしております。
レザーシートの他、自動車内装・レザーの種類やお手入れの詳細はこちらをご参照ください。
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