BMW 750i G11/G12 レザーシートリペア(擦れ)

都内のBMWディーラー様からご依頼です。

お車は、G11?G12?750iです。

今回は、お客様からのご指名で店舗から連絡があり、出張施工することになりました、感謝です!

当店のブログやHPをご覧いただいていたようで、店舗の担当者を介してご連絡いただきました。

流石に7シリーズ、大きいですね。

内装もブラウンレザーでお洒落、豪華装備満載です。

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シートベルトで擦れたのか?衣服なのか?部分的なダメージです。

使われている革もSUV系とは違い、シボが少なく滑らかなで柔らかい本革です。

いつものようにクリーニングからスタート。

部分リペアなので色の調合に注意しなければなりません。

それから、ステッチやパイピングを保護するためのマスキングも丁寧に行います。

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高級ブランドのバッグやビジネスシューズのようなブラウン。

部分リペアですが、違和感なく綺麗に仕上がりました。担当者様にご確認いただき無事終了。

今日は、ドイツつながりでIWCでした。

マセラティ レバンテ チャイルドシート凹み跡 リペア

マセラティ レバンテ、レザーシートのリペアをご紹介。

後部座席にチャイルドシートを乗せていて・・・外したら(´;ω;`)ウゥゥ

こんな経験ありませんか?

子供が大きくなり、いざ外したら凄い凹みが出来ていて!

基本的に元に戻すことは出来ません。それでも多少ましになれば査定で大きくは引かれないかも。

業者オークションに出品する際でも同様です。

今回は、販売店様からご相談されてリペアしました。

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チャイルドシートは意外と重いので固い脚の部分は大きく凹んで跡がくっきりついています。

レバンテの場合は、レザーが柔らかく戻りやすい車種で幸いでした。

クリーニング後に養生してから、少しづつ熱を加えてリペアします。

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ほぼ分からなくなりました。

担当K氏にご確認いただき終了。

後日聞いた話では、オークションでもマイナス査定にはならなかったようです(*^-^*)

大変喜ばれました。

一般ユーザー様でも、お困りの方はご相談ください。

表皮の種類や凹みの程度によりケースバイケースなので、仕上がりをお約束する事は出来ませんので、その点はご了承いただければと思います。

今日は、アクイスデイトでした。

フィアット 500Riva レザーシートリペア(ひっかき傷)

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

能登地震に被災された皆様、一刻も早く日常を取り戻せますように心からお祈り申し上げます。

暖冬とは言え、積雪が心配な真冬を乗り越えなければならないご苦労は想像を絶する困難さかと思います。災害弱者の方々にまで適切な援助がされますように願っております。

元旦からの悲報に驚きましたが、今年は特に明るいニュースが増えるといいなぁ。先ずは、サッカーアジアカップで日本の快進撃、ぶっちぎりでの優勝を期待しています。

個人的には、以前から行っているコンビニ募金(コンビニで買い物するたびにカウンターに置いてある募金箱に小銭をいれる)(今は震災募金になっている)を増額して続けながら、良い仕事をしてお客様に喜んでいただけるように励みたいと思っております。

今年、最初の仕事は、長くお付き合いさせて頂いている横浜のイタフラ屋さんからです。

フィアット500 Riva、イタリアの高級ヨットブランドとのコラボモデルだそうです。

そのため、本革レザーシートの高級仕様。

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シートベルトで引っ掛けたと思われる傷が、背もたれサイドサポートとパイピングについています。

クリーム色の調色は難しいんです。ほんの少しのミスで赤、黄、青、色の三原色が少し多いだけで全く合わなくなってしまいます。

微調整に緑を入れて赤みを抑えたり、その逆だったり。

じっくり時間をかけて、いろんな角度から光を当てて見極める必要があります。そうしなければ部分リペアが成立しません。

ほんの少しの傷を部分リペアするつもりが・・・シート半分塗装するとか?それでは残念過ぎますよね?

パイピング用と合わせて2色作ってリペアしました。

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無事に終了して、社長にご確認いただきました。

傷を中心にした小範囲にとどめた部分リペアでも、色を合わせているので指摘されなければ気が付かない仕上がりになりました。

ハイコ スポルティフ HS7(HEICO SPORTIV) (ボルボ V70R) 特殊レザーシートリペア(アンティーク調のムラ模様再現)

東京都目黒区にお住いのT様からご依頼いただきました。

日本ではほとんど見かけないハイコ スポルティフ HS7、ボルボ V70Rのチューニングカーです。

私も実車を拝見するまでは、V70Rとどう違うのか分かっていませんでした。

千葉県に日本の正規代理店があるそうです。

メールの問い合わせ時に画像をいただきましたが、革の状態を確認してお客様からヒアリングをしたかったため、お越しいただき事前打ち合わせをしました。

ご相談内容は多岐にわたります。

レザーシートの汚れ、擦れ、シワ、引っかき傷、シミ、他にもメーターパネルの剥がれ傷まで。

この車両の特殊なところはチューニングされたエンジンや車体だけではありません。

内装の本革レザーもかなり珍しい仕様です。

特殊レザーについて

通常の車両に使用されるレザーシートは、本革系(牛革)とシンセティックレザー系(合成皮革)と大きく2種類に分かれます。

肌に当たる表面部分は本革で側面や背面はシンセティックレザーなど部分的に使い分けされるのはどのメーカーでも普通なのですが、それは置いといて。

自動車では、本革の中でも高級シューズのような染料染(アニリンレザー)は使われません。より防汚性能や耐久性が高い顔料染となります。

更に製造メーカーやグレードなどで細かく分類され、価格も大きく変わってくる訳です。

有名なところでは、レクサスのセミアニリンレザー、昔のフェラーリやジャガーやロールスロイス等のコノリーレザー、現行フェラーリや一部のプジョーやアルファはポルトローナ・フラウ製のナッパレザー、最新のポルシェは自社のヴァイザッハ開発センターで研究された最高級レザーだそうです。

他にもアストンマーチンやマクラーレン、AMGは、スコットランドのブリッジ・オブ・ウィアー製のレザーを採用していたり。

これら最高級グレードのレザーは総称でフルグレインレザーと呼ばれます。

通常グレードのピグメントレザーは耐久性重視で加工が多いのに対して、フルグレインレザーは加工が少ないため柔らかく革の表情もアニリンレザーに近いもの。

リペアで常に接しているレザーシートの大半はピグメントレザーまたはフルグレインレザーです。

注意点は異なりますが施工方法の基本は同じです。

しかし、今回は違います。

  • アニリンレザー並みに液体が浸透する。
  • アンティーク加工されている。(もともと単色ではなくムラ感のある模様がある)
  • 業者による補修跡がある。(単色で色も合っていない)

バッファローレザーが使われた、シルキーシックスのBMWに近いですね。

難易度が高く非常にやりがいを感じます(*^-^*)

自動車内装 レザーの種類やお手入れについてはこちらでもご紹介しております。

後日、提携ショップにご入庫いただき2日間の作業となりました。

それでは、見てみましょう。

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座面に背もたれ。

だいぶ汚れが目立ちます。

ひじ掛けの引っかき傷。

作業開始は、クリーニングからスタートします。

なるべく革の色は落とさずに汚れだけを落とすためクリーニングだけでも時間が掛かりました。

お昼休憩。

リペアされていた変色部分は溶剤を使って、ガシガシ溶かして落としました。

ステッチを傷めないようにマスキングしてサンディング工程。

擦れやひび割れ、皺も浅くなるように修正していきます。

塗装工程では、スプレーガンを3丁使いました。

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自分で言うのも何ですが、見違えるようになりました。

運転席の座面☝と背もたれ☟

ひじ掛けの引っかき傷も綺麗にリペア。

後部座席に輪ジミが出来ていた原因は素材の加工が原因だと思われます。

初めにご紹介したように、通常のピグメントレザーやフルグレインレザーではなく、アニリンレザーのような素材だったため水分が染みこんでしまいます。その結果、汗や雨、あるいはドリンクを溢したり、ウェットシートで拭いてもシミになる可能性があります。

恐らく、新車の状態では多少の防汚加工がされていたのではないかと思いますが、乗車による自然摩擦で徐々に落ちてしまったのではないでしょうか?

この状態では、クリーナーでの染み抜きは効果が無く、下地処理後にリペアで薄く塗装する必要があります。

また、アンティーク調のまだら模様を再現するのも簡単ではありません。高級なフルグレインレザーと同様に柔軟性を保ったまま仕上げる必要があるからです。

最終的な仕上げ塗膜が厚くならないように、クリーニングと下地処理の段階から仕上がりを想定して工程も工夫します。2~3色の塗料を用意して濃淡や模様を描きながら仕上げてようやく完成となります。

お引取りにこられたT様にご確認いただき終了、とっても喜んでいただけました(^_^)

今日は気合を入れてハルク!

BMW M440i レザーシートリペア(擦れ)

知り合いの輸入車販売店さんからご紹介されて、埼玉県のお店に出張施工しました。

お車は、BMW M440i。

依頼内容は運転席の擦れです。

全体的には綺麗で状態も良いのですが、背もたれのサイドサポート部分と座面の一部に擦れが見られます。

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クリーニングして状態を再度確認。

ステッチを傷めないようにマスキングして下地処理を進めます。

シボの立ったピグメントレザー。削れた部分はひとつづつシボを再生させました。

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終了したので、社長にご確認いただきました。

☆レザーシートリペアの施工事例はこちらをご参照ください。

今日は、IWC スピットファイヤークロノ。

アルピナ D3ビターボ レザーシートリペア(劣化・擦れ)

新規のお取引を開始させていただく事になった、練馬区の輸入車販売専門店様からご依頼です。

お車は、アルピナ D3ビターボ。

運転席のレザーシートです

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ご覧のとおりドア側の背もたれサイドサポート部分が擦れて劣化しています。

クリーニングして汚れを落としてから下地処理していきます。

ステッチも擦れて毛羽立っていたのでハサミでカット。

ステッチをマスキングして、今回はレザーパテも少々充填。

パテを引いては乾燥後にサンディングを繰り返し、細かな調整を何度も行って仕上がりイメージに近づけます。

脱脂して、調合作成した塗料で塗装工程。

ダブルステッチの間も処理して完成。

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違和感のない仕上がりになりました。

社長にご確認いただき終了です。

お店にはグリーンのマクラーレンも展示されていました。目立ちます(*^-^*)

こちらに自動車内装に使われるレザーについて解説しております。日ごろのお手入れの参考にもどうぞ。

また、ご依頼の多いポルシェやフェラーリ等のスポーツカー関連は、「ポルシェ インテリアリペア なるほ堂」としてホームページを分けてご紹介しております。ご興味のある方はぜひ閲覧下さいませ。

今日は初出勤の店舗になったので気合を入れてハルク!

ジャガー XKRコンバーチブル(X100) 内装リペア前編

いつものジャガー屋さんからご依頼です。

X100系。

XKRコンバーチブル。

なかなか大変そうな内容です。

なので、今回は前編としてシートリペアをご紹介。

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とにかく目立つのは謎の変色と深いひび割れ!

緑色!

それも過去にリペアされた跡がはっきりと確認。

直接の変色原因が過去のリペアなのか?は定かではありませんが、何とかしなければいけません。

まずは汚れを落として再確認。

次に変色した塗料を溶剤で溶かしながら落としていきます。

簡単には落とせないので大変・・・

それから革のひび割れをなだらかにするのにサンディング。

コンマ数ミリ削り落とす作業。

レザーパテを数回に分けて入れつつ、番手を変えながらサンディング。

変色は背もたれサポート部分でしたが、座面の革も硬化していたので表層を削ってパテを入れました。

脱脂したり、マスキングしたり、ピーリングテストしたり、一通り準備してから塗装工程に入ります。

ステッチにはなるべく塗料が付着しないようにして、ダブルステッチの間も劣化しているので色を差していきます。

ようやく完成。

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本来の色に塗装して出来上がり。

見違えるように復活。

翌日は、ハンドルのホーンパッドをリペア予定。

レザーシートのリペア施工例はこちらをご参照ください。

栃木県出張! フェアレディ Z32 レザーシートリペア他 

約7年ぶり?

すごく久しぶりに訪れました。

過去に2度ほど泊りの出張で来たことがある栃木県のZ専門店さんです。

事前に送っていただいた部品の修理が終わり、納品と施工を兼ねて来ました。

これから最終仕上げを行い、四国に納車予定のZ32。

私はシートリペアとレザー部品のメンテナンスをご依頼されました。

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少し擦れとひび割れを起こしています。

デッドストックのレザー部品を更に質感を高める作業。

簡単に埃や汚れを落として、保湿メンテナンス材を塗り込みます。

お昼は、社長お勧めの佐野ラーメンを食べに。

あっさりスープにホロホロチャーシュー、具沢山餃子、美味しかった!(^^)!

やっぱりサービスエリアで食べる佐野ラーメンとは全然違いました!

リペアは順調に進めて塗料も調合しています。

Z32のシートはブラックですが、比較的黄みの強い独特の色です。

仕上げ拭き。

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綺麗にリペアが終わって、社長も「全然分かりませんね!」と喜んでいただきました。

【 レザーシートリペア 】の施工例はこちらをご参照ください。

マセラティ グランカブリオ 内装リペア(レザーシート他)

いつもご依頼いただくイタフラ専門店様から。

マセラティ グランカブリオ。

オーナー様が、運転席を中心に気になるところをリペアしてほしいとご指名されました。

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マセラティの特色として、フルグレインレザーとソフトなシンセティックレザーが組み合わされています。

色もホワイトやクリーム系が多いです。

汚れを落として傷みを確認します。

ホワイトレザーに赤ステッチなのでステッチには十分注意します。

表皮に対してひび割れや皺がどの程度の深さなのか確認して整えていきます。

ダブルステッチの間もマスキングして綺麗に。

ステアリングコラムカバーの横、キーシリンダーの横は破れています。

ソフトなシンセティックレザー。パテで埋めます。

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助手席と釣り合いが取れるように、またソフトな触った感触が変わらないように完全に皺が無くなるような修理方法はとりません。

施工中にお店に見に来たオーナー様に直接ご確認いただき喜んでいただきました。

自動車内装に使われている革の種類などは、こちらでも解説しております。お手入れ方法と合わせてご参考に。

今日は、出番少なめなブライトリング

限定60台! BMW M4 CS(F82) 自動車内装・レザーバケットシートリペア 

BMWのなかでも、日本限定60台の希少なM4 CS。

いつもの輸入車販売店様からご依頼です。

460馬力のクーペってどんな感じなのでしょう?

きっとサーキットでは楽しいのでしょうね。

内装は超高級というよりも軽量化と機能優先らしくシンプルでスポーティです、レザーシートもかなりバケット形状なので背もたれのサイドサポートは傷みやすいです。

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ダブルステッチの間は擦れています。表面もひび割れが若干。

ドア側の背もたれサイドサポートをピンポイントでリペアします。

クリーニングして、革の柔軟性を見極めます。

ステッチに注意して、マスキング後、今度はダブルステッチの間を。

細かい作業を丁寧に行うことで品質が向上します。

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ピッタリ色艶をあわせており、ステッチも綺麗なのでリペアしたとは思えない新車のような状態になりました。

担当K氏にご確認いただき終了。

当店では、希少車、高級車、限定車、など普段接する機会が少ない車両の修理も数多くお受けしております。

レザーシートの他、自動車内装・インテリアリペアの詳細はこちらをご参照ください。

ご相談はお気軽にどうぞ。