東京都江戸川区にお住いのO様からご依頼です。
ありがたい事に、O様は以前からブログを見ていて下さり機会があれば依頼しようと思われていたそうです。
今回、中古車購入に伴いご連絡いただきました。
なので張り切って丁寧な施工を行おうと思います。
お車は、BMW M3(E90)。
(before)
- 運転席
- ドア側のサイドサポート
革の状態や痛みの程度を確認しながら内容をご相談。
O様が一番気にされていた運転席の背もたれサイドサポート(擦れと劣化)と座面のサイドサポート(皴)をリペアする事になりました。
- 念入りにクリーニング
- 劣化と擦れが進んでいます
- 多少のひび割れも
- 座面は皴
背もたれは、前オーナーの癖による劣化です。
乗車の際に手を背もたれに着けて乗り込む癖があったのでしょう。
劣化の位置(シートの肩付近)と状態(皮脂による劣化)により読み取ることができます。
明らかに衣服やシートベルトによる擦れではありません。
マスキングのやり方がポイントです
施工工程を逆算します。
サンディング後にレザーパテを入れる事を想定したマスキング方法が大切になります。
結果的に、ステッチを守りつつ、マスキングによる段差の無い綺麗な仕上がりになります。
要は、時間や工賃で考えるのではなく、手間暇を掛けて丁寧に行うと仕上がりイメージ通りの完成となる訳です。
- パテ充填後のサンディング
- 座面
- 脱脂&ピーリングテスト
- 後半の下地処理
- ダブルステッチの間も
座面は深い皴を浅くして目に付きにくいように処理しました。
こうする事で、リペアを行わないセンターコンソール側の革と表情が近くなり違和感が出ません。
むやみにひび割れや皴を消そうとすると、返って革の表情(シボ感や皴の入り方)が変わってしまい不自然な仕上がりになります。
また、革は柔軟性が有り動く素材なのでリペア後も皴はできてきます。その際に、パテでガチガチに固めた表皮では自然な動きができないので不自然な皴や破れにつながってしまいます。
(after)
- 良い感じ
背もたれのランバーサポート
綺麗に復活
- 背もたれ
座面
O様にご確認いただきご満足いただけました。
帰り際にお土産までいただいてしまいました(#^^#)
帰宅して家族でいただきました!
とっても美味しゅうございました。
O様、この度はご依頼下さり誠にありがとう御座いました。
今日は、気合を入れて ロレックス ハルク