東京都品川区の会社、社用車の内装修理をご依頼されました。
お車は、ベントレー コンチネンタルGT。
過去10年で約10数台の施工実績があります。
全て同じ症状の修理を行いました。
白い車体、ボディも長くて迫力のある独特のラグジュアリー感。
ちなみに、当店ではお預かり時に専用品としてシンセティックレザーの大型シートカバーとマット、ステアリングもポルシェ純正のメンテナンスカバーを使用しています。
シートカバーはバックパネルまで覆うため運転中にズレたり汚れたりすることがありません。
ステアリングカバーも使い捨てでありながらソフトでズレにくく、滑りにくい一品。さすがポルシェ純正。手が滑って爪でレザーステアリングを傷つける心配がありません。
消耗品として考えると割高ではあるものの、スーパーカーや希少車でも安心してつけられて非常に気に入っています。
修理内容は、内装の天井部分、本革のルーフライナーが剥がれてたるんでくる症状。
部品を取り外し、パーツを分解して、張替え&再接着、再び組み立てて車体に取り付けていきます。
私と熟練の職人2名で行うので、ギリギリ1日で終了します。
昼食は交代で効率よくとってかなりスピーディに進めます。
before
後席の頭上付近が大きく膨らんでいますね、これは革が剥がれた状態です。
コンチGTは新車時に軽く2千万円以上する超高額車両、それ故スムースなフルグレインレザーが至る所に使われています。
【 フルグレインレザー 】とはこちらの【 自動車内装 レザーの種類・お手入れ方法 】で解説しています。
内装パーツもこの車両クラスになると小さな部品一つで数万円~10万円オーバーが当たり前。
修理でお預かりしたのに2次被害を出すわけにはいきません。
絶対に傷つけないように過剰なほどの養生を行います。
高額車両の取り扱いを理解しているかどうかが、専門店かどうかの差。
部品を外して。パーツを解体していきます。
表皮を剥がして劣化したウレタンを取り除きます。
綺麗にしたボードに、ベースとなるウレタンを貼ります。
純正と同じ厚みになるように測ったうえで、チョイスしたウレタン。そのため天井やグリップなどを取り付けた際に隙間が出来ませんし綺麗に仕上がります。
剥がした革は再接着できるように丁寧な裏面処理が必要です。これが非常に手間がかかる・・・しかし、耐久性に関わるのではしょれません。
その後、片側から順番に位置を合わせながら貼っていきます。
コンチGTは裏側のクリアランスがシビアなので配線処理を正確にしなければなりません。
天井パーツも組み立てて準備完了。
取り付けシュミレーションと事前確認を済ませて工具の配置まで完了したら取り付けに入ります。
この段取りがとても重要です。
効率よく正確に作業を進めることが仕上がりに影響しますからね。
after
ルームランプの点灯確認もOK。
ご担当の方が社長と取りに来られました。
写真をお見せしながらご説明。
1日で終了したので大変驚かれ、喜んでいただきました。
天井張替えのお申込みからご依頼までの流れはこちらをご参照ください。