腕時計のボックスサファイヤガラス (SBEJ015、SBGW253、SBGX319の比較)

趣味の腕時計、時計の顔が文字盤なんて言われますが風防は?

見た目の印象に大きく関わる風防のガラス、昔ながらの時計好きは特に聞く機会の多いボックスサファイヤガラス。

アンティークよりの印象にしてくれる+高強度を両立させた高機能ガラスですね。

ボックスガラス自体は昔からありますが、サファイヤボックスガラスは感覚としてはここ20年くらいの間に一気に普及して、手に取りやすいエントリーレンジにも広がったような。

比較サンプルは、こちらの4本。

あくまで自分の持ち物での比較です、詳しくはクロノスなどの雑誌をご参照くださいな。

ガラス形状が見やすいように黒い背景で撮りました。

アンティークと大差ないスピマスプロ(プラ風防)(42mm)、セイコー ナビゲータータイマー復刻モデル(SBEJ015)(38.5mm)、同じくセイコーのGS初代復刻モデル(SBGW253)(38mm)、クラシカルなGSエレガンスコレクションGS9Fクォーツ(SBGX319)(37.1mm)。

スピマス以外はセイコーのボックスサファイヤガラスです。

スピマスから。

柔らかいカーブと厚くぷっくりして膨らみが大きい。こうして見るとクロノだし42mmはデカい。仕事でもガンガンつけるのでプラ風防は傷だらけ、それでも不思議と気になりません。

次にナビゲータータイマー。

一番安価なだけあって膨らみが小さく、ベゼルにめり込んでいるためアンティーク感は控えめ。

昨年、仕事用にと購入したが、良い出来です。

Cラインケースも多連ブレスも専用品で、38.5mmの小ぶりなサイズ感と72時間のパワリザ。高級感は正直それほどありませんがクラシックなツール感がポイントです。GMTマスター2は買えないけど、これで十分かもしれません。(そう思い込む方が健康的!)

グランドセイコーの初代復刻モデル、SBGW253。

ナビゲータータイマーとはベゼルが違い、ボンベ文字盤とも相まってアンティーク感強め。

仕事では一切つけず、かしこまったお出かけや冠婚葬祭スペシャルとして愛用。

最後は、グランドセイコー エレガンスコレクション SBGX319。

入手するまで、ネット検索した画像だと、上のSBGW253にそっくりだと思ってました。しかし、並べてみると意外と違って見えます、もちろん旧来からのGSデザインに基づいた見た目として似てはいるものの、ボックスガラスの形状、インデックスのサイズや厚みは明確に異なり、SBGW253よりコロンと丸く感じカジュアルな印象でもっとキラキラしています。

ケースサイズはたった1mmの違い。手巻きとクォーツの違いはあれどケースの厚さは11mm強とほぼ同じ。

かんじんのボックスサファイヤガラスもSBGX319の方がカーブやふくらみが大きく一番スピマスに近く見えます。

ガラス両側を研磨して薄くするには時間が掛かっていそうで、おそらく本体価格にも反映されているのでしょう。(実際、定価は他の9Fよりもお高めでした)

先日、自分でケースをライトポリッシュしたのでピカピカになり仕事では着けないことにしようと思います。

普段使い用としての万能機、小ぶりで軽く10気圧防水、機械式では望めないスーパー精度、着け心地が良く疲れない、どんな服装でも許容する超シンプルデザイン、上品な万能カラーのダイヤル、高級感抜群で最高にカッコいい&コロンとしたアンティークに近いフォルムで可愛い。

満足感高過ぎ。

主観では、なんならこれ1本で全く困らない究極の時計に思えてしまうほど気に入っております。多分ほんとにそう。(機械式時計達が可愛そうなのでこれ以上褒めるのはやめよう 笑)

光の当たり方でガラスのカーブが分かるのではないでしょうか?

風防にフォーカスしたデイト表示無しのシンプルGS比べでした。

腕時計を磨いてみた!

今年は短い正月休みでしたが、有意義に過ごそうと前から気になっていた事にチャレンジしました。

傷が増えてきた腕時計のライトポリッシュです。

丁寧に扱い作業時はしていなかったにも関わらず、気が付けば傷だらけになっていた2本。

マスキングしながらブログに乗せようと思い立ち途中から撮影しております。

 before

もう一本は、GSの9Fクォーツ。

ブレスレットを外します。

カルティエはクイックチェンジ式なので簡単に外せて助かりますね。

GSのケースは全面ポリッシュだし、サファイヤガラスなのでマスキングはしなくても大丈夫だろうと、気にせずゴシゴシしました。

ラグや側面は一定の角度になるよう、机の端で。

サテン仕上げのケース上面を保護すべくカーブに沿ってテープを貼りました。

このために用意した金属用のマスキングテープです、時計屋さんと同じもの。

湾曲したベゼルだけを磨きます。

磨き終わったら洗います。

ブレスレットはお湯につけてから、薄めた中性洗剤で隙間まで汚れ落とし。

ついでにダイバーズたちも一緒に沐浴。

GSのブレスは隙間が大きくて洗いやすいですね。

それに比べて・・・サントスときたら・・・

現行モデルらしく隙間が詰まった構造のためコマとコマの隙間汚れがなかなか落とせませんでした。ブラシを使わないと汚れが残って錆の原因になるかと。

こんな時は超音波洗浄機がいいんでしょうね。

ブレスを取り付け、セーム革で拭きあげます。

 after

いや~気持ちいい! 深いキズは多少残るものの見違える輝き!大満足です!

SBGX319も完全復活! ラグの形も変わってないしベゼルのダレもありません。たぶん。

ザラツ研磨はできなくてもライトポリッシュで十分、気分は最高です。

準備と片付けは少々面倒ですが、磨く時間はほんの少しで十分でした。